2022年12月16日 (金)

課題研究テーマ報告会~1年SS探究Ⅰ~

本校のSSHの取り組みは、毎年少しずつ変化をつけて実施しています。

76期生のSSHでは、2つのコースに分かれて課題研究を実施することとなりました。

課題研究への方法や時間設定は別々に進みますが、最終的に大学等での対外的な発表・コンクールを目指すことには変わりありません。


GS(Global Science)コース・・・本格的な課題研究を行うコース

 → 研究テーマを「物理・工学」「化学」「生物」「地学」「数学・情報」「データサイエンス」の6分野から選択し、その中で独自の課題に取り組みます。

LS(Local Science)コース・・・課題研究の方法を学ぶコース

 → 鹿児島にまつわるキーワードを「火山」「錦江湾」「インフラ」「発酵」「マテリアル」「鹿児島の生物」「より〇〇〇」から選択し、その中でそれぞれ課題を設定します。


本日は、GSコースが先んじて「課題研究テーマ報告会」を行いました。

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写真:「データサイエンス」でのテーマ発表の様子

鹿児島大学の先生方にもご協力いただき、各自のテーマ設定や設定方法について一人ずつ助言を受けました。

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写真:鹿大の教授から指導をいただく「数学・情報」の発表者

今回の発表とフィードバックを受けて、似た性質のテーマを持つ生徒同士が今後グループになり、研究が始まっていきます。

各々が個性的なテーマ設定を行っており、幅広い研究が期待できそうです。


LSコースではテーマ設定の前にグルーピングし、テーマ設定のための調査を行いました。Win_20221216_14_38_34_pro

写真:同じテーマの中で3~4人のグループを作ります。

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こちらも引き続き2年次の課題研究へ向けて、準備が進んでいきます。

2022年12月 9日 (金)

特別講義~自然科学部~

12/8(木)放課後、物理実験室にて、外部講師稲森龍一先生をお招きし,「ものつくり『創り』への挑戦」というタイトルで自然科学部対象に講義をしていただきました。

写真下:講義の様子F431a9d4201348f988b1c1639c36f336

エネルギー、熱、ものづくり、教材用スターリングエンジンについて、実験が盛り沢山の内容で、生徒もきらきらした目で参加しました。

熱音響(サーモアコースティック)のパイプの構造を観察。パイプ内の網を加熱すると大きな音がでました。どんな原理なのだろうと生徒は疑問。9d499df61a8b4e53be7751411778ae1c

写真は稲森先生が作製したスターリングエンジン達。

2f776c68b397423bb40de260b47f2fe0 動作原理についても説明していただいています。生徒達は興味津々。

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稲森先生からものつくりの楽しさや奥深さについても教えていただきました。

稲森先生ありがとうございました。

先端研究機関研修(最終日)

2泊3日の先端研究機関訪問も最終日となりました。

ホテルから徒歩での移動となりましたが,まずは途中の上野公園にて記念撮影。

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本日の訪問先は「国立科学博物館」です。

鹿児島への到着時刻を考慮して訪問時間は1時間半と短いですが,各自見たいところを見学しました。

前日に訪問した「高エネルギー加速器研究機構(KEK)」に設置してあるのはシンクロトロン(周長3km)でしたが,ここには「サイクロトロン(理研・3号機)」(写真下)が展示してあります。

Cyclotron

物理で学ぶ「電磁シールド(静電遮蔽)」の実験装置もあります(写真下)

金属製のザルをラジオにかぶせると音が聞こえなくなります。

自動車に落雷しても内部が電場の影響を受けない現象と同じ原理です。

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多くの恐竜の化石等も展示されています。

Triceratops

最後は出口付近で記念撮影Whale

この後は上野駅から羽田空港へと向かい,無事鹿児島に着きました!

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今回の研修,全部で6カ所の施設を見学しました。

見学だけでなく研究者の方々に説明を受け,また質問にも丁寧に答えていただきました。

研究者の皆さん,とても気さくな方ばかりで失敗談も含めて多くのことを話していただきました。

先端の科学やそれを研究している方々と直接話ができたことで,生徒も色々と学ぶことが多かったことでしょう。

ぜひ,今後の高校生活に生かして欲しいと思います。

忙しい中対応していただいた各施設・研究所の方々,どうもありがとうございました。

2022年12月 8日 (木)

先端研究機関研修(2日目)

2日目の研修先は

「高エネルギー加速器研究機構(KEK)」

「JAXA筑波宇宙センター」

「物質・材料研究機構(NIMS)」

「理化学研究所」

の4箇所です。

「高エネルギー加速器研究機構(KEK)」

初めに加速器の仕組みについて基本的な構造を学びました。
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写真下:加速器を見学

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写真下:加速器にて粒子が通過する部分Kek_2_3

中央のパイプを荷電粒子(電子や陽電子)が通過し,周回を重ねるごとに加速していきます。加速器については3年時に物理で学ぶため,1年生にとっては難しかったと思いますが,素粒子に興味を持つきっかけになったことでしょう。

展示館には「カミオカンデ」で使用されている光電管等も展示されていました。

「JAXA筑波宇宙センター」

ここでは,日本のロケット開発の歴史やロケットの仕組み等について学びました。

写真下:衛星を見学中

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写真下:展示館(スペースドーム)入口にて記念撮影Jaxa_2_2

最後にH-Ⅱロケットの前で記念撮影。

このロケットは実機(予備機のため打ち上げには使われなかったそうです)で全長約50mあるそうです。先端部分に衛星が収納されます。Jaxa_3_3

「物質・材料研究機構(NIMS)」

簡単な説明のあと,素材(金属元素)を当てるゲームをしました。

同じ大きさのサンプルですが,色や重さ,磁石に引き寄せられるか等の方法でサンプルの正体を調べていきます。本校では化学は2年生で学びますが,今までの知識と経験をフルに生かしながら推測していきます。

写真下:サンプルと周期表

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写真下:検討中の男子および女子チームNims2

Nims_1

ヒントをもらいながらも最後は正解を導き出すことができました。

チームとして協力していく姿勢は,今後の課題研究にも生かせるでしょう。

写真下:NIMSの中で最も大きな収益となっている蛍光物質だそうです

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このサンプルは小さなLEDと組み合わせることで,とてもきれいな色を発光していました。

Youtubeでも様々な研究内容を見られるとのことです。

「理化学研究所」

多分野の研究に取り組まれていますが,今回は農業とAIを組み合わせた研究を行っている研究者の方からお話を伺いました。
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写真下:研究内容と実験装置の説明Rika_2

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これからの研究に必要なこと(過去の成果物を組み合わせて新しい価値を見出すこと)や研究に対する姿勢についての話があり,併せて生徒との質疑応答も活発に行われました。

最後の方では,研究以外のこと(進路選択や高校時代の話等)にも質問が及び,3名の研究者(+大学院生)の方々全員から丁寧な回答をいただきました。

研究や研究者の方々を身近に感じることができた有意義な研修となりました。

2022年12月 7日 (水)

先端研究機関研修(1日目)

本日から2泊3日の予定で「先端研究機関研修」に出発しました。

参加者は1年生の男子5名,女子5名そして引率2名の計12名です。

実はこの事業,SSH1年目となる2020年からスタートする予定でしたが,コロナの影響により今回が初となりました。

初日の研修先は「日本科学未来館」です。

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写真下:地球ディスプレイ「Geo-Cosmos」

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LEDパネルが組み込まれ,刻々と画像が変化していきます。

写真下:アンドロイド「オルタ」

Mirai_3昔と比べると各段に進歩しました。

写真下:説明を受ける生徒Mirai_4

この説明のあと,写真右側の研究室の中に入り,「ミトコンドリア」の研究に関して説明を受けて,実験の様子や顕微鏡観察などの体験を行いました。

その様子の詳細は,後日アップするレポートをご覧ください。

また,研究者の方から,これから課題研究をする生徒へ向けて

 「定説を疑え」(自然に対して疑問を持つ)

 「質問は研究の原点」

といったメッセージをいただきました。

写真下:最後に記念撮影Mirai_5

明日(12/8)は

「高エネルギー加速器研究機構」

「JAXA筑波宇宙センター」

「物質材料研究機構」

「理化学研究所」

以上の4箇所で研修を行います。

2022年12月 5日 (月)

第3回リケジョに学ぶ最新の科学

12月2日(金)放課後、「第3回リケジョに学ぶ最新の科学」が行われました。

今回のテーマ・キーワードは、「車・電子設計・研究」でした。

株式会社 トヨタ車体研究所 内外装設計部 材料技術部より担当の方にお越しいただきました。

写真下:当日の様子(講師の仕事の説明等)

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写真下:臭いを当てる実験の説明Setumei

自動車内は独特の臭いがしますが,その臭いの基になる物質の臭いを嗅ぐ体験をします。

写真下:試薬のついたろ紙(1つだけ試薬付き)Nioi

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自動車のパーツに関する紹介もありました。

写真下:レクサスのドリンクホルダーDrink_holder

手前の黒いホルダーは木を貼り合わせて作成されているそうです。

写真下:ヴェルファイアのフロントグリルImg_0651

今回は素材に関する化学的な内容の講義と体験でした。

ありがとうございました。

SSH通信第19号発行

SSH通信第19号を発行しました。

今回の特集は

「職業を知るセミナー(1学年)」

「コーチングセミナー(2学年)」

の2本立てです。

20221205 SSH通信第19号をダウンロード

2022年11月 9日 (水)

SSH通信第18号発行

SSH通信第18号を発行しました。

今回の特集は

「プレゼンテーション講座(2学年)」

「ミニ課題研究発表会(1学年)」

「中間発表会(2学年)」

の3本立てです。

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SSH通信第18号をダウンロード

2022年10月17日 (月)

「ミニ課題研究発表会(本選)」~1学年(SS探究Ⅰ)~

本日の6~7限,1年生がミニ課題研究の発表会(本選)を行いました。

夏季課外期間中から取り組んできた研究について、各クラスから選出された代表グループが違うクラスに出向き発表しました。

Win_20221017_14_29_02_pro写真:2組の生徒に向けて発表をする6組の代表

それぞれプレゼンテーションの中身が創意工夫され、聴衆の生徒たちは質が高い同学年の研究発表に刺激を受けた様子でした。

Win_20221017_14_28_01_pro写真:廊下では,発表者が入念に本番前の打ち合わせ

Win_20221017_14_40_55_pro 写真:図を用いた分かりやすいプレゼンテーション

Win_20221017_14_54_42_pro 写真:丈夫なブリッジモデルを検証したグループは動画も見せます


今回の発表会は審査・講評のため、8名の鹿児島大学の先生方を講師として招聘しました。

全グループの発表が終わった後には、各学級に入っていただいた先生から、研究や学びについてのお話しを伺いました。

Win_20221017_15_56_38_pro 写真:教育学部の黒光先生による講評

発表(プレゼン)する際の「伝え方」については、話し方やプレゼンテーションの作成方法など、様々な観点から工夫できることを学びました。

また、今学んでいることが将来の研究の土台を作ることであり、どの教科も真摯に勉強するよう励ましもいただきました。

ミニ課題研究は一つの集大成を迎えましたが、さらなる研究が待っています。

今回の発表会で得た学びが、次の学習に生かされることでしょう。

2022年10月 6日 (木)

SSH通信第17号発行

SSH通信第17号を発行しました。

今回の特集は

「専門的な学びに感動~1年生大学訪問」

「統計グラフコンクールに挑む!」

「ミニ課題研究~研究は面白い~」

の3本立てです。

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SSH通信第17号をダウンロード