SSH通信第17号発行
SSH通信第17号を発行しました。
今回の特集は
「専門的な学びに感動~1年生大学訪問」
「統計グラフコンクールに挑む!」
「ミニ課題研究~研究は面白い~」
の3本立てです。
SSH指定Ⅰ期4年目(2023年度)
「より良い未来創造に挑戦し続ける科学技術系グローバルリーダーの育成」を目指します。
SSH通信第17号を発行しました。
今回の特集は
「専門的な学びに感動~1年生大学訪問」
「統計グラフコンクールに挑む!」
「ミニ課題研究~研究は面白い~」
の3本立てです。
10月29日(金)、1年生全員を対象に「プロフェッショナルに学べ!職業を知るセミナー」を実施しました。
これは、様々な分野から講師をお招きして、職業に関して科学的な視点でご紹介いただき、生徒たちの科学への興味関心を高めたり、進路選択の幅を広げることを目的としたものです。
今回、10講座11人の講師をお招きしました。
・中俣美咲さん(KTS鹿児島テレビ 気象予報士)
・平川邦弘さん(スカイマーク株式会社 操縦士)
・河野洋平さん(スカイマーク株式会社 航空整備士)
・池田健一郎さん(亀山動物医療センター 獣医師)
・中山茜さん(AKANE株式会社代表取締役 薬剤師)
・髙﨑正治さん(髙﨑正治都市建築設計事務所 建築士)
・肥後玄十さん(シーアグジャパン 農事組合法人ねじめ農園)
・末永祐馬さん(LR株式会社代表取締役)
・前原恵理さん(臨床心理士)
・西居加奈さん、木村元春さん(資生堂 みらい開発研究所)※リモート形式の講義
生徒は、50分間の講座を2つ聴講しました。
写真下:中俣さんの講義テーマ「気象キャスターの仕事」
写真下:平川さんの講義テーマ「航空パイロットとは?」
写真下:河野さんの講義テーマ「航空整備士とは?」
写真下:池田さんの講義テーマ「What is a veterinarian? 獣医師のお仕事について徹底解剖」
写真下:寄生虫の標本を見せてくださいました。
写真下:中山さんの講義テーマ「薬剤師の仕事とは 〜薬剤師は薬を渡すだけではない!〜」
写真下:髙﨑さんの講義テーマ「世界で生きるとは」
写真下:肥後さんの講義テーマ「知っていれば面白いけど、なかなか使えない農業雑学」
写真下:末永さんの講義テーマ「IT起業について」
写真下:前原さんの講義テーマ「臨床心理士からのメッセージ」
写真下:西居さん、木村さんの講義テーマ「資生堂の研究員のキャリアパスとお仕事紹介」
どの講師のお話も初めて聴くことばかりで、生徒たちは各職業のことを様々な視点で知ることができました。また、講師の皆さんが使命感を持ってご活躍されている姿に、感銘を受けた様子でした。
文系か理系か選択中の1年生にとって、とても参考になったことでしょう。
講師の皆さん、貴重なお話をお聴かせいただきありがとうございました!
7月21日(水)、1年生は論理的・批判的思考力養成講座を受講しました。
この講座は甲南サイエンスウイーク(KSW)の一環として行われたものです。根拠に基づいて多角的に吟味・分析する過程で、今後の課題研究で必要な論理的・批判的思考力を養うことを目的としています。
まずはじめに、問題文からトピックセンテンスを読み取ります。10文で構成された文章の構造を考え、主題となる3つの文を話し合いました。
写真下:黒板に構造を書き出し、主題となる文の番号を答えてもらいました。さあ、正解は!?
続いては、ある文章に対する批判文を吟味しました。一見批判的な意見に思えますが、よく読むと批判になっていません。
写真下:おかしいと感じた部分を互いに話し合い、正確に言語化していきます。
写真下:批判として不適切な点を、最終的には200字にまとめ、意見交換しました。
生徒からは、「論理的構造を把握するのは難しかったが、グループで話し合うと理解しやすくなった」「主題・原因・理由など、様々な要素から文章が成り立っていることがわかった」「批判は主題をしっかり捉えて述べた方が良いと思った」「批判文を一読しただけでは批判として不適切でない理由を具体的に説明できなかったが、批判文が批判している文章の主張を図示することですぐにわかり、とても驚いた。これからためになると思う」など様々な感想が聞かれました。
来週は中間報告会にむけての取り組みが本格化します。それぞれの研究グループで、どのような研究テーマについて研究を行うか、論理的・批判的に検討しましょうね!
科学的研究の基礎課題研究に取り組んでいる1年生。
7月16日、KSW(甲南サイエンスウィーク)の一環で、研究の中間発表を行いました。
午前、1・2限はテーマ別に分かれて、グループ発表を行いました。
写真下:どのグループも工夫を凝らした発表を展開しました。
研究テーマが同じでも、実験方法や仮説の立て方にそれぞれに違いがあり多くの工夫が見られました。質疑応答も活発に行われ、いろいろと気づいたことも多かったようです。
3・4限は各クラスで発表を行いました。1・2限の発表を通して、修正を加えた発表を行っているグループもありました。2回行うことで、いろいろな意見を聞いたり、発表に対して自信も生まれたようです。
各クラスでは、初めて他のテーマに関する発表を聞くことになりました。質疑応答においては鋭い質問もあり、焦る発表者も見られましたが一生懸命に説明をしていました。
写真下:どの会場でも質問が飛び交いました。
写真下:発表後は、各グループの資料を相互閲覧。
午後、5・6限は、午前中の活動で気づいたことや指摘されたことを元に、実験計画の練り直しを行いました。
次回(9月上旬)までに、実験を行い結果をまとめておく必要があります。メンバーのスケジュールを合わせたり、実験の進め方や内容について、いろいろと話し合う様子が見られました。
生徒はこの基礎課題研究と並行して、8月から、2年進級後に行う研究テーマの設定に入ります。
まず、各自が2つのテーマを自分で探すことから始めます。そのためにも、調査が重要です。12月に行われる「研究テーマ報告会」に向けてじっくりと調べて欲しいと思います。
~中間発表会の振り返り(抜粋)~
・難しいことをしていることをそのまま発表するのが良いプレゼンではなく、難しいことをしていたとしても、それをできるだけ分かりやすく伝えることが良いプレゼンであることがわかった。
・同じテーマの他のグループの発表を聞くことで、自分たちには思いつかなかったアイデアや参考にしたい内容が見つかり、考えがさらに深まった。自分たちの研究の中でも、まだ曖昧な部分があるので、今後の課題にしたい。
・他の班は私たちの班よりも進んでいる班が多く、いつ、どこで、など明確に計画を立てていたので、これから朝や放課後などの時間を通して実験を進めていきたい。
・グループごとの活動を聞き、同じ研究の他のグループの新たな視点を知り、新鮮な気持ちになった。また、自分のグループへの、別のグループからのアドバイスや、先生からのアドバイスで、改善点が見つかり,さらに自分達の研究をより良くできると思う。
・話し合いの中で食い違いなども起こって、なかなか進まないこともあったがしっかりと考えることが出来たと思う。
・自分たちでは考えられなかった実験方法や、実験への新たな疑問点を見つけることができた。より良い内容にするために、どんな反論があるのか事前に考えたり今日学んだことをとりいれていきたい。
・中間発表を行ってみて、私たちの研究には明確なテーマが決められてないということを思い知った。生徒や先生からの指摘から、最終的なゴールがあやふやで大きな方向転換が必要であると感じた。
・たくさんの人の前で話すのは、とても緊張したけれど、良いプレゼンテーションをするための最高の経験になったので結果的には良かった。