04 自然科学部 Feed

2023年4月14日 (金)

自然科学部 実験を体験!

自然科学部の活動紹介として,新入生向けに炎色反応の実験を行いました。

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綺麗な色の炎に興味津々な様子でした。

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皆さんの入部をお待ちしています!!

2023年1月12日 (木)

九州高等学校生徒理科研究発表大会

12月24日(土)・25日(日)鹿児島大学にて,

「令和4年度 九州高等学校生徒理科研究発表大会 鹿児島大会」がありました。

本大会は,来年度鹿児島県で行われる第47回 全国高等学校総合文化祭自然科学部門プレ大会を兼ねての実施でした。

写真下:会場の様子Abe01447bff04c47b354b1b978be72b5

本校から,自然科学部の生徒達が出場しました。

写真下:出場した自然科学部

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自然科学部の研究テーマは,1年生「カーブでのドミノの速さ」と2年生「自転車の重心についての研究」です。

写真下:質疑応答の様子2f76ba09fcea41bba784813d95a6ef99

ポスター発表審査は一回目が発表4分,質疑応答4分,二回目は審査員が変わり,質疑応答4分で行われました。

写真下:集合写真C1dabaf5d9004e70bfeec5ab7587f022

結果は,1年生「カーブでのドミノの速さ」が奨励賞(九州全体のうち6校)を受賞しました。

※最優秀賞(1校),優秀賞(3校),奨励賞(6校)

2022年8月23日 (火)

自然科学部 奄美研修

令和4年8月1日~3日の期間で、自然科学部は2泊3日の奄美研修を実施しました。この研修の目的は、自然豊かな奄美大島の生態系を調査・分析し、自然科学への興味・関心を高め、科学的なものの見方・考え方を養うことが狙いです。以下に自然科学部の感想を載せます。ご覧ください。

~8月1日(月)~

①土盛海岸

土盛海岸に訪れた。小さなサンゴが砂とともに浜に流され、岸がきれいな弧を描いていた。砂浜とリーフの間には急に深くなるところがあった。

  奄美海上保安部交通課の村井先生より、離岸流について講義や水難事故の対処法を教えていただいた。離岸流は2m/s以上で流れているものもあり、それはオリンピックの競泳選手に匹敵するそうだ。とても抗って泳げるものではない。そのため、もし離岸流で沖に流されたときは、沿岸と平行に泳いで岸に向かって流れる向岸流にのったほうが良いそうだ。離岸流の被害に会うのはサーファーが多いと聞いた。沿岸がくぼんでいたり、沿岸と沖にゴミがたまっていたり、砕波があったりしたときには、そこで離岸流が発生している可能性が高いようだ。(1年)

~離岸流に流されたときはどうしたらいいか~

 まず、絶対にやってはいけないこととしては、流れに逆らうことである。流れに逆らったとしても、波が強く押し戻されることが多い。

 しかし、離岸流の幅は少ししかなく20メートルしかないことから、流れに逆らうことよりも、横に少しずつ、体力をあまり使わずに少しでも多く温存しながら体力をあまり使わずに泳ぐことが大切。仰向けで、カエルのように泳ぐやり方も効果的。まずは離岸流から脱することが良いとされている。(2年)

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②枕状溶岩

最初は溶けている溶岩を想像していたが、実際に調べたり見てみたりすると岩石だった。岩石は特徴的で穴が表面に多数空いていた。ほとんどの岩石は白っぽい色をしていて、少しだけ水の影響で黒っぽくなっていたり緑っぽくなっているものがあった。岩石に空いている穴は雨や表面に集まっていた気体が抜けた跡などと考えた。(1年)

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~8月2日(火)~

③金作原原生林

 亜熱帯気候に含まれる奄美大島には1307種の植物が分布し、国立公園となっている金作原原生林には多くの希少種や固有種がいる。1200万年前、大陸の一部であった奄美は地殻変動によって大陸から切り離され、動植物が取り残された。閉鎖された環境の中、動植物が進化を遂げたことによって多くの希少種、固有種が存在する。この多くの豊かな森は出血毒をもつハブがいることで人間がむやみに入るのを防いできたことで守られてきたといわれている。また、ハブの駆除を目的としてマングースが放されたが、アマミノクロウサギやアマミイシカワガエルなどの奄美大島に生息する動物が捕食された。現在はマングースの防除により在来種の回復が確認されている。今回の金作原原生林では奄美固有の動植物を観察できた。(2年)

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④マングローブ

マングローブではカヌーに搭乗してマングローブに接近して観察を行った。

私はカヌーを初めて操作した。はじめは難しく感じたが、しばらくすると普通に操作できるようになった。(1年)

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⑤湯湾岳

湯湾岳では金作原と同様に奄美大島固有の動植物が多く存在している。私はアマミノクロウサギの巣穴を観察することができた。想像していたより深い穴を掘っておりウサギの力を知ることができた。(1年)

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~8月3日(水)~

⑥奄美海洋展示館

奄美海洋展示館にいる生物を観察した。魚など海中の生物はからだの海底に向く側が白く、海面に向く側に模様や色がついている。海底から見て光に溶け込むためにからだは白く、海上から見て海に溶け込むために色や模様がついていると考えられる。奄美海洋展示館のカメもそのような色の付き方をしていた。ただ、カメは生息地が河川や沼、池などだから岩に溶け込むような色、模様になっているのではないかとも考えられる。(1年)

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⑦ソテツ群生地

ソテツ群生地を観察し,バスの運転手の方にソテツについて説明していただいた。

・ソテツは雄株と雌株に分かれる。

・ソテツの実には毒があり、生では食べることができない。

※食用は水に浸して毒抜きをする。

この観察後,ソテツの実に含まれる毒などについて調べた。ソテツは食糧難などの際の代用植物として育て食べられていたが、毒抜きが不十分なソテツを食べて死者が出るなどの被害を出した時期があり、ソテツ地獄と呼ばれたとのことである。(2年)

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⑧奄美クレーター

このクレーターは3kmという巨大なクレーター。過去の調査で砂浜から何回も小さな鉄の玉が発見され、また湾の内外の海底では隕石が落ちた時のくぼみが18ヶ所確認されているらしい。さらに、赤尾木湾と太平洋を仕切っている陸地の両端のがけのした部分から貝の跡が発見されたことから昔は海であったと考えられている。そのため、昔、湾の両側は別の島で、隕石が落ちたことにより埋め立てられ、陸続きになったと考えられている。直径3kmという大きさと2つの島が1つになったということに驚嘆するとともに広大さを感じた。(1年)

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今回の奄美研修では、生徒達が様々な「本物」を体験することができたようです。この研修を通して、更に自然を好きになり、好奇心を持って、研究に取り組んでほしいと思います。

2021年9月29日 (水)

ニホンミツバチの採蜜を行いました〜蜂蜜絞りの様子〜

採取した巣板を学校に持ち帰りました。

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巣箱から巣板を取り出します。

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初めての体験なので恐る恐る包丁を入れていきます。

「遠心分離機でぐるぐる回さないんですか?」という

疑問をもっていた生徒もいましたが、遠心分離機で採

蜜するのはセイヨウミツバチです。

ニホンミツバチの巣はとても柔らかいので,そのまま

遠心分離機にかけることはできません。

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慣れてきました。どんどん解体していきます。

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大きい巣板がとれました。端から端までびっしりと

蜂蜜が詰まっています。ちなみにこのまま食べるこ

とができます。「巣蜜」と言います。

ニホンミツバチの巣蜜は大変貴重で、飼育しない限

り,口にできる機会はほとんどないでしょう。養蜂

家の特権です。

生徒たちは巣蜜を口にして

 「あま〜い!」「おいし〜!」と嬉しそうに述べ

ながら何口もお代わりしていました。

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試食が一段落したところで、蜂蜜を絞ります。

手で巣板を圧縮して蜜を絞り出し、布で濾します。

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綺麗な色の蜂蜜です。

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絞っても絞ってもまだまだ巣板があるので、

だんだん疲れて握力がなくなってきたようです。

交代しながら約一時間も絞り続けました。

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瓶の大きさを比較するために牛乳を置いてみました。

約4.5kgもの蜂蜜が採れました!

都市養蜂でこんなに採れるなんて皆予想外でした。

ニホンミツバチを都市で養蜂する可能性にチャレンジ

するという研究が大きな成果を挙げたことを実感した

瞬間です。

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大きな瓶には収まり切らず、小瓶にも入れました。

これでやっと全ての蜂蜜を絞り終えました。

ニホンミツバチの蜂蜜を食べた生徒たちの感想です。

「とても濃厚な味で、今まで食べた蜂蜜とは全然違

います」

「すごく甘いのに後味がさっぱりしていて美味しい

です」

「ほのかに酸味が感じられて好きな味です。」

巣箱を見守り続けてきたニホンミツバチ研究班の生

徒たちにとって,とても思い出に残る味になったこ

とでしょう。

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蜂蜜を持ち帰った生徒が、パンケーキを焼いて

蜂蜜をあえた写真を送ってくれました。

今後も研究を続けていくためのエネルギーをミツ

バチにもらった1日でした。

2021年9月27日 (月)

ニホンミツバチの採蜜を行いました

収穫の秋が近づきつつありますが、

甲南高校が夏前から飼育してきたニホンミツバチも

採蜜の時期を迎えました。

養蜂家にとって最大のイベントです。

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巣箱を置かせていただいている鹿児島大学農場で

防護服に着替えます。

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巣箱の天板を外します。

インパクトドライバーにも慣れてきました。

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スクレーパーという道具で天板を切り離すための

隙間を作ります。蜜蜂が巣板を天板にぶら下げて作っているため

それを切り離す必要があるのです。

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スクレーパーで作った切り込みに細いワイヤーを通します。

ワイヤーを引くことで天板と巣板が切り離されるという仕組みです。

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天板が切り離されました!

いよいよ蜂蜜の詰まった巣と対面します!

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蜂蜜がパンパンに詰まっています!

素晴らしい光景です!美味しそう!

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蜂蜜を絞るために、上段を切り離します。

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2段目もいっぱいいっぱいに蜂蜜が詰まっていました!

切り離した瞬間に蜂蜜が滴り落ちるほどの量です。

一気に周囲に甘い匂いが漂います。

さて、長くなりましたので今回はここまでです。

次回は学校に持ち帰って、いよいよ蜂蜜を絞ります!

2021年9月 5日 (日)

ニホンミツバチの様子

多くの方から「ミツバチは元気ですか?」と
ご質問をいただいています。

この夏をニホンミツバチたちはどう過ごしたのか?
早速鹿児島大学の農場へ向かいました。

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ひと月前は夏野菜でにぎわっていた大学農場も

今はすっかり寂しくなっています。

まだまだ暑い日が続いてはいますが

季節は確実に秋に向かいつつあることを実感します。

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巣門前にたくさん出てきていました!

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巣門前に整列しています。

これは「扇風隊」とも言うべき役割の働きバチで

一生懸命に羽を動かし,巣の中に新鮮な空気を送り込んでいるものと

考えられています。貯めた蜜の糖度を上げるために空気の流れが必要なのです。

8月の災害級の大雨も耐え抜いた日本ミツバチ達。

順調にいけばもうすぐ撮蜜が行える時期になります。

2021年8月25日 (水)

SSH通信10号発行

SSH通信10号を発行しました。

今回の特集は

「2年生中間報告会」

「1年生KSW(甲南サイエンスウィーク)」

の2本立てです。

MENU「8.SSH通信」からダウンロードしてください。

10 なお,過去のSSH通信もご覧になれます。

全国の仲間と切磋琢磨 〜自然科学部、SSH生徒研究発表大会に参加〜

去る8月4日(水)、兵庫県神戸市の神戸国際展示場でSSH生徒研究発表大会が開催されました。
これは、全国のSSH指定校・実績校の自然科学部が日頃の研究成果を通して交流するもので、本校からは自然科学部・丹羽 葵さん(2年)と田畑結衣さん(2年)が参加しました。

昨年度は新型コロナウイルス感染拡大防止のためオンライン開催でしたが、今年度は会場でポスター発表を行うことができました。

写真下:会場の様子

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丹羽さんと田畑さんは、離岸流の研究をテーマに研究し、その成果をポスターを使って発表しました。
鹿児島をはじめ、全国の海岸で発生する水難事故の原因の一つとなっている離岸流について、独自のモデル実験を行い考察した結果を発表しました。

写真下:研究成果を発表する田畑さん(左)と丹羽さん

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審査の結果、甲南高校自然科学部はポスター発表を受賞しました。

(審査結果は文部科学省のホームページで確認することができます)

「令和3年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会表彰校の決定について」(文部科学省ホームページ)
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/2021/0820ssh.htm


丹羽さんと田畑さんは、全国の自然科学部の仲間たちと交流したり、発表を聴いたりと、大変充実した時間を過ごすことができたようです。

写真下:他校の発表に熱心に耳を傾ける丹羽さんと田畑さん

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2人には今回の経験を通して、更なる高みを目指して欲しいです。

2021年8月24日 (火)

科学の魅力を伝えます 〜自然科学部の校外活動〜

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去る7月24日(土)〜25日(日)の2日間、鹿児島市立科学館にて「科学の祭典 鹿児島2021」が開催されました。
当日は新型コロナ感染症予防のために、事前参加申込をされた方のみが参加されました。

例年よりは参加者が少なかったとのことですが、それでも家族での参加が目立ちました。当日は27のブースが設営されました。

本校から、自然科学部の2年生3人及び物理担当教員3人(引率・指導)が参加し、「ペーパージャイロを飛ばそう!」というテーマでブースを開設。来場者と共に製作・実験を行いました。

写真下:子どもたちにアドバイスをする自然科学部の生徒

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写真下:今回準備した「ペーパージャイロ」

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紙を丸めてセロテープで固定しただけの円筒形の物体ですが、上手く投げると紙飛行機のように飛ばすことができます。来場した子どもたちだけでなく、保護者の皆さんも夢中で投げていました。

写真下:さあ、うまく飛ぶかな?

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ペーパージャイロの作り方や投げ方を分かりやすく説明してくれた自然科学部の生徒たち。

子どもから大人まで楽しい交流ができ、とても貴重な経験ができた2日間でした。

2021年7月14日 (水)

現在の二ホンミツバチ

7月最初のニホンミツバチ観察会を9日(金)に行いました。

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 巣箱の入口にはじっとして羽根を羽ばたかせている

働き蜂がいます。これは巣の内部に空気を送り込むた

めの「扇風部隊」です。

 雨続きで高くなっている巣の内部の湿度をさげるため,

また,水分を飛ばして蜜の糖度を上げるためにやってい

る,と言われています。

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巣箱を開けるので防護服を着用。

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まずは底板周辺に巣をつくってしまっているアリを

掃除します。蜂にとって住み心地が良い場所は他の

昆虫にとっても住み心地がいいのです。

とはいえ,アリは養蜂に邪魔なので退去願います。

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前回の写真と見比べてもらえば群れが大きくなって

いることが分かると思います。とても順調です。

もうすぐ巣箱を拡大しないといけないくらい群れに

勢いがあります。

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底面いっぱいまであふれそうな蜂たちです。

梅雨が明けたら真夏になり,蜜源が枯渇する時期に

なります。

どのように群れの勢いを維持するか,ニホンミツバチ

研究員たちの工夫が問われます。