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2020年7月

2020年7月17日 (金)

KSW[甲南サイエンスウィーク] 2020/07/16

科学的研究の基礎課題研究に取り組んでいる1年生。

7月16日、KSW(甲南サイエンスウィーク)の一環で、研究の中間発表を行いました。

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午前、1・2限はテーマ別に分かれて、グループ発表を行いました。

写真下:どのグループも工夫を凝らした発表を展開しました。

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研究テーマが同じでも、実験方法や仮説の立て方にそれぞれに違いがあり多くの工夫が見られました。質疑応答も活発に行われ、いろいろと気づいたことも多かったようです。

3・4限は各クラスで発表を行いました。1・2限の発表を通して、修正を加えた発表を行っているグループもありました。2回行うことで、いろいろな意見を聞いたり、発表に対して自信も生まれたようです。

各クラスでは、初めて他のテーマに関する発表を聞くことになりました。質疑応答においては鋭い質問もあり、焦る発表者も見られましたが一生懸命に説明をしていました。

写真下:どの会場でも質問が飛び交いました。

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写真下:発表後は、各グループの資料を相互閲覧。

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午後、5・6限は、午前中の活動で気づいたことや指摘されたことを元に、実験計画の練り直しを行いました。

次回(9月上旬)までに、実験を行い結果をまとめておく必要があります。メンバーのスケジュールを合わせたり、実験の進め方や内容について、いろいろと話し合う様子が見られました。

生徒はこの基礎課題研究と並行して、8月から、2年進級後に行う研究テーマの設定に入ります。

まず、各自が2つのテーマを自分で探すことから始めます。そのためにも、調査が重要です。12月に行われる「研究テーマ報告会」に向けてじっくりと調べて欲しいと思います。


~中間発表会の振り返り(抜粋)~
・難しいことをしていることをそのまま発表するのが良いプレゼンではなく、難しいことをしていたとしても、それをできるだけ分かりやすく伝えることが良いプレゼンであることがわかった。
・同じテーマの他のグループの発表を聞くことで、自分たちには思いつかなかったアイデアや参考にしたい内容が見つかり、考えがさらに深まった。自分たちの研究の中でも、まだ曖昧な部分があるので、今後の課題にしたい。
・他の班は私たちの班よりも進んでいる班が多く、いつ、どこで、など明確に計画を立てていたので、これから朝や放課後などの時間を通して実験を進めていきたい。
・グループごとの活動を聞き、同じ研究の他のグループの新たな視点を知り、新鮮な気持ちになった。また、自分のグループへの、別のグループからのアドバイスや、先生からのアドバイスで、改善点が見つかり,さらに自分達の研究をより良くできると思う。
・話し合いの中で食い違いなども起こって、なかなか進まないこともあったがしっかりと考えることが出来たと思う。
・自分たちでは考えられなかった実験方法や、実験への新たな疑問点を見つけることができた。より良い内容にするために、どんな反論があるのか事前に考えたり今日学んだことをとりいれていきたい。
・中間発表を行ってみて、私たちの研究には明確なテーマが決められてないということを思い知った。生徒や先生からの指摘から、最終的なゴールがあやふやで大きな方向転換が必要であると感じた。
・たくさんの人の前で話すのは、とても緊張したけれど、良いプレゼンテーションをするための最高の経験になったので結果的には良かった。

2020年7月16日 (木)

KSW[甲南サイエンスウィーク] 2020/07/15

SSH指定校として、SS探究(総学)で科学的課題研究に取り組んでいる1年生。

7月15・16日の2日間はその一環として、KSW(甲南サイエンスウィーク)と銘打って活動を行いました。15日は午後から、研究の中間発表会に向けた準備を行いました。

それぞれのテーマごとにグループに分かれ、メンバーと協力して発表資料を作成しました。

写真下:資料作りに試行錯誤中。

Photo_6 発表の段取りも含め、放課後も懸命に準備する姿が見られました。

2020年7月13日 (月)

研究基礎講座 2020/07/10

7月10日(金)、鹿児島大学より9人の先生方を講師にお迎えし、1年生対象の研究基礎講座を実施しました。

1年生は現在、金曜日のSS探究の時間にクラスで3~5人ずつのグループを作り、科学的なテーマの研究を開始しています。その中で、本格的な研究における仮説の立て方や実験の計画などに苦戦しています。

今回開かれた9講座の中には「いかに研究するか」「研究はおもしろい」などの研究することにおいての基本的な心得やコツなどを中心にお話しいただいたものや、「地球科学」「錦江湾深海海底の生き物」など大学の先生方が専門とされている研究テーマをご経験や実際のデータなどをもとに詳しく説明していただいた講座などがあり、幅広い視点から「研究すること」「研究の進め方」などを見直すヒントがあふれていました。

写真下:貴重な資料や分かりやすいスライドを使いながらお話くださった先生方。

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9つの講座のうち、2講座は鹿児島大学の研究室とつないでリモート講義。講義の内容はもちろん、学び方の一つのあり方として生徒にとって良い経験でした。

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「~のための研究」の講座を受講したある生徒は「先生が “研究とは誰もが良いね、と思えることを目指せる合理性や系統性が必要。インターネットの情報は一方的なのでより事実に基づいた視点で研究を進めよう”という言葉が印象的だった。私たちの班はどんな実験をするべきか迷っているところだが、みんなで協力し誰かのためになる研究をしていきたい。」と決意を新たにしたようです。

大学の先生の講義のレベルに驚いた生徒もいたようですが、今日の講座で学んだことを来週は班でシェアし、今後の研究活動に生かしてくれることと思います。

2020年7月10日 (金)

課題研究の指導法に関する職員研修会 2020/07/09

7月9日(木)、鹿児島大学大学院理工学研究科の大塚作一先生をお招きして、課題研究の指導法に関する職員研修が行われました。

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大塚先生からは、

・試行錯誤の連続となる課題研究には長い目で向き合うこと

・先入観や文系理系という枠を超えた思考が必要であること

・論文執筆や研究発表においては既存の方法に則ること

など、課題研究の進め方やその指導に関する資料、アドバイスを多くいただきました。

写真下:深い見識に基づくお話は、とても参考になりました。

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「憶える」ことに特化した生徒は「探す」ことを苦手としています。それを打ち破るためには、常に主体性を持って自分の目と頭で論理的に見聞きし考え「未知」を見つめる力を養わねばなりません。そのため、課題研究には当然時間を要します。

しかし、長い潜在期間を耐えることができれば、研究がぐんぐん進み始めます。いかにそれまで根気強く考え続けて待つことができるかが重要なのだと感じさせられました。

職員からは、議論での合意形成のために普段どのようなことに気をつけて指導するべきかといった質問がなされました。

生徒の課題研究を職員間で協力し指導していくための基本姿勢について理解できました。

大塚先生、ありがとうございました。

2020年7月 1日 (水)

SSH指定書が届きました。

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本日、文部科学省からSSH指定書が届きました。

今後もSSHの取組を、当ブログ等で紹介していきます。