ニホンミツバチの採蜜を行いました〜蜂蜜絞りの様子〜
採取した巣板を学校に持ち帰りました。
巣箱から巣板を取り出します。
初めての体験なので恐る恐る包丁を入れていきます。
「遠心分離機でぐるぐる回さないんですか?」という
疑問をもっていた生徒もいましたが、遠心分離機で採
蜜するのはセイヨウミツバチです。
ニホンミツバチの巣はとても柔らかいので,そのまま
遠心分離機にかけることはできません。
慣れてきました。どんどん解体していきます。
大きい巣板がとれました。端から端までびっしりと
蜂蜜が詰まっています。ちなみにこのまま食べるこ
とができます。「巣蜜」と言います。
ニホンミツバチの巣蜜は大変貴重で、飼育しない限
り,口にできる機会はほとんどないでしょう。養蜂
家の特権です。
生徒たちは巣蜜を口にして
「あま〜い!」「おいし〜!」と嬉しそうに述べ
ながら何口もお代わりしていました。
試食が一段落したところで、蜂蜜を絞ります。
手で巣板を圧縮して蜜を絞り出し、布で濾します。
綺麗な色の蜂蜜です。
絞っても絞ってもまだまだ巣板があるので、
だんだん疲れて握力がなくなってきたようです。
交代しながら約一時間も絞り続けました。
瓶の大きさを比較するために牛乳を置いてみました。
約4.5kgもの蜂蜜が採れました!
都市養蜂でこんなに採れるなんて皆予想外でした。
ニホンミツバチを都市で養蜂する可能性にチャレンジ
するという研究が大きな成果を挙げたことを実感した
瞬間です。
大きな瓶には収まり切らず、小瓶にも入れました。
これでやっと全ての蜂蜜を絞り終えました。
ニホンミツバチの蜂蜜を食べた生徒たちの感想です。
「とても濃厚な味で、今まで食べた蜂蜜とは全然違
います」
「すごく甘いのに後味がさっぱりしていて美味しい
です」
「ほのかに酸味が感じられて好きな味です。」
巣箱を見守り続けてきたニホンミツバチ研究班の生
徒たちにとって,とても思い出に残る味になったこ
とでしょう。
蜂蜜を持ち帰った生徒が、パンケーキを焼いて
蜂蜜をあえた写真を送ってくれました。
今後も研究を続けていくためのエネルギーをミツ
バチにもらった1日でした。