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2021年9月

2021年9月29日 (水)

ニホンミツバチの採蜜を行いました〜蜂蜜絞りの様子〜

採取した巣板を学校に持ち帰りました。

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巣箱から巣板を取り出します。

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初めての体験なので恐る恐る包丁を入れていきます。

「遠心分離機でぐるぐる回さないんですか?」という

疑問をもっていた生徒もいましたが、遠心分離機で採

蜜するのはセイヨウミツバチです。

ニホンミツバチの巣はとても柔らかいので,そのまま

遠心分離機にかけることはできません。

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慣れてきました。どんどん解体していきます。

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大きい巣板がとれました。端から端までびっしりと

蜂蜜が詰まっています。ちなみにこのまま食べるこ

とができます。「巣蜜」と言います。

ニホンミツバチの巣蜜は大変貴重で、飼育しない限

り,口にできる機会はほとんどないでしょう。養蜂

家の特権です。

生徒たちは巣蜜を口にして

 「あま〜い!」「おいし〜!」と嬉しそうに述べ

ながら何口もお代わりしていました。

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試食が一段落したところで、蜂蜜を絞ります。

手で巣板を圧縮して蜜を絞り出し、布で濾します。

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綺麗な色の蜂蜜です。

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絞っても絞ってもまだまだ巣板があるので、

だんだん疲れて握力がなくなってきたようです。

交代しながら約一時間も絞り続けました。

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瓶の大きさを比較するために牛乳を置いてみました。

約4.5kgもの蜂蜜が採れました!

都市養蜂でこんなに採れるなんて皆予想外でした。

ニホンミツバチを都市で養蜂する可能性にチャレンジ

するという研究が大きな成果を挙げたことを実感した

瞬間です。

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大きな瓶には収まり切らず、小瓶にも入れました。

これでやっと全ての蜂蜜を絞り終えました。

ニホンミツバチの蜂蜜を食べた生徒たちの感想です。

「とても濃厚な味で、今まで食べた蜂蜜とは全然違

います」

「すごく甘いのに後味がさっぱりしていて美味しい

です」

「ほのかに酸味が感じられて好きな味です。」

巣箱を見守り続けてきたニホンミツバチ研究班の生

徒たちにとって,とても思い出に残る味になったこ

とでしょう。

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蜂蜜を持ち帰った生徒が、パンケーキを焼いて

蜂蜜をあえた写真を送ってくれました。

今後も研究を続けていくためのエネルギーをミツ

バチにもらった1日でした。

2021年9月27日 (月)

ニホンミツバチの採蜜を行いました

収穫の秋が近づきつつありますが、

甲南高校が夏前から飼育してきたニホンミツバチも

採蜜の時期を迎えました。

養蜂家にとって最大のイベントです。

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巣箱を置かせていただいている鹿児島大学農場で

防護服に着替えます。

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巣箱の天板を外します。

インパクトドライバーにも慣れてきました。

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スクレーパーという道具で天板を切り離すための

隙間を作ります。蜜蜂が巣板を天板にぶら下げて作っているため

それを切り離す必要があるのです。

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スクレーパーで作った切り込みに細いワイヤーを通します。

ワイヤーを引くことで天板と巣板が切り離されるという仕組みです。

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天板が切り離されました!

いよいよ蜂蜜の詰まった巣と対面します!

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蜂蜜がパンパンに詰まっています!

素晴らしい光景です!美味しそう!

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蜂蜜を絞るために、上段を切り離します。

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2段目もいっぱいいっぱいに蜂蜜が詰まっていました!

切り離した瞬間に蜂蜜が滴り落ちるほどの量です。

一気に周囲に甘い匂いが漂います。

さて、長くなりましたので今回はここまでです。

次回は学校に持ち帰って、いよいよ蜂蜜を絞ります!

2021年9月 5日 (日)

ニホンミツバチの様子

多くの方から「ミツバチは元気ですか?」と
ご質問をいただいています。

この夏をニホンミツバチたちはどう過ごしたのか?
早速鹿児島大学の農場へ向かいました。

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ひと月前は夏野菜でにぎわっていた大学農場も

今はすっかり寂しくなっています。

まだまだ暑い日が続いてはいますが

季節は確実に秋に向かいつつあることを実感します。

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巣門前にたくさん出てきていました!

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巣門前に整列しています。

これは「扇風隊」とも言うべき役割の働きバチで

一生懸命に羽を動かし,巣の中に新鮮な空気を送り込んでいるものと

考えられています。貯めた蜜の糖度を上げるために空気の流れが必要なのです。

8月の災害級の大雨も耐え抜いた日本ミツバチ達。

順調にいけばもうすぐ撮蜜が行える時期になります。